ほどほど庭の tayora koffie☕

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せつないウソ

わたしには5歳離れた妹がいます。

産まれる前までは妹が出来ることを楽しみにしていたのですが、産まれたら想像していたのとは違っていました。

母は産後の肥立ちが悪いためにあまり動けず、幼稚園のバス乗り場まで約5分を毎日一人で歩く。

みんなお母さんと手を繋いで来ている。

「行ってらっしゃい。」と手を降ってもらってバスに乗る。

わたしは帰りも、家まで一人でとぼとぼ歩く。

昔の風景なのに、はっきりと覚えています。

 

幼稚園から帰っても、母は疲れているか、妹の面倒で大変そう。

わたしは母の迷惑にならないよう、家では“いいお姉ちゃん”を演じて、幼稚園に行くと小さなことですぐに泣く不安定な生活を送っていました。

小学生になり、淋しい気持ちを隠すために、想像を膨らませはじめました。

『わたしには、本当はお兄ちゃんがいて、優しくて強いの。たくさん遊んでくれるの。わたしが困っていると、いつでも助けてくれる。』

想像していると、幸せな気分になり、心が落ち着きました。

毎日毎日そんな想像をしていると、想像なのか現実なのか分からなくなってきました。

 

ある日、友だちとの会話の中で、想像のお兄ちゃんについてポロリと話してしまいます。

「えっ!〇ちゃん、お兄ちゃんいたの?」

    「う、うん。もういないけどね。いたの。」

「じゃあ、お兄ちゃん死んじゃったの?」

    「う、うん。」

想像でなくウソに変わって、引き返せなくなってしまいました。

そんなウソは、あっという間に母の耳に入ります。

友だちの一人がそのお母さんに伝え、そのお母さんから母に話がありました。

わたしのウソは母にバレて、こっぴどく叱られて、謝罪行脚の旅に出ます

「ウソを言ってごめんなさい。」と。

怒られたショックと、お兄ちゃんは想像で本当にいなかったんだ....というショック。

わたしは一人なんだ。

守ってくれる人はいないんだ。

 

父も母も躾に厳しく、そして怒ると長くて....。

わたしが素直に可愛く「ごめんなさい。」を言えないタイプだったこともあるのでしょうが、怒ると本当に長いのです。

何が長いのかというと‥‥無視される時間が💦

何時間ではなく、1日もしくは2日間、口をきいてくれないこともありました。

わたしが無視されている間も、妹は母や父と楽しそう....。

そんなとき、そばにいてくれたのが想像のお兄ちゃんだったのです。

 

仕事で妹や弟が産まれて、赤ちゃん返りをしている子を見ると、小さいながら戦っているなぁと昔の自分とた重ねます。

 

兄弟姉妹が多くても、愛情をどの子にも上手に伝えながら子育て出来ているお母さまもいて、尊敬です。

わたしはその自信が持てないまま、息子一人を育てています。

 

心のバランスを保つことが出来ている子のお母さまは、その子を“お姉ちゃんだから”とか“お兄ちゃんだから”ではなく、ありのまま受け止めて、愛情を上手に表現しているように感じます。

 

“お姉ちゃん”として誉められている子はわたしのように“いいお姉ちゃん”を演じようとして、表と裏の顔に差が出来てしまっている子が多いです。

 

先日も2歳児の女の子が、ママが迎えに来たら「今日ね、〇ちゃん(0歳児の妹)の面倒をたくさんみたのよ~!」とママに報告していました。

保育士は皆、目が点に....。

と同時にその子の心の闇を知りました。

実際は妹と全く関わっていません。

母の評価を得ようと、頑張ってアピールしたのね...。

せつないウソですね‥‥。

 

わたしもありのままのわたしを抱きしめてもらいたかったな。

今も尚、その気持ちは続いているような気がします。

そして自分がついたウソの罪悪感を、ずっと引きずっています。

 

息子には〝せつないウソ〟をつかせなくてもいいように、愛情をしっかり伝えていきたいと思っています。

「伝わってる。ハイ。伝わってますよ~。もー分かったから💦」と、息子(*T^T)

伝えすぎも良くないのかしら...💦

ちょうどいいって本当に難しいです。

それがわたしの問題です。笑。