幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上 自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれ

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学習・受験

アクティブラーニングの理想と現実

注目されるアクティブラーニング

教育改革が進む中、アクティブラーニングが注目されています。

アクティブラーニングとは教師による一方的な指導ではなく、生徒による体験学習や教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークを中心とするような授業のことです。

日本では長年、静かに座ってノートをきれいにとっている生徒が良いとして評価されてきました。

以前、息子(希生)と参加した大学フェアの『国際系学部の選び方』という講演会で「海外の授業で、静かに座って発言をしないでいると評価がもらえないことが多い。日本とは違うので気をつけてください」という話を聞きました。

素材はあるのに時間がない⁉

自主性・主体性・創造性を教育の中で育てる。

これから迎えるグローバル社会に対応するためにも。

身の周りの教育現場でどのように取り入れられていますか?

希生が中学生だった時の公民の教科書には『3匹の子豚』や『アニマル大国の危機を救おう』という国と国の資源を巡る問題について提起するテーマが載っていました。

3匹の子豚なら、子豚側だけでなく、オオカミ側の思いも知って誰がどの罪にあたるのかを考えるというものでした。

その頃デイリー六法にはまっていた希生は、受験勉強の合間に調べながら自分の考えをまとめていて楽しそうでした。

中学校での勉強も終わりにさしかかった頃、

「そういえば…社会の時間に(3匹の子豚などについて)話し合ったりした?」と聞いてみました。

「いや」

「話し合う時間なかったの?」

「話し合うどころか、授業が最後まで終わるかどうかだよ」

社会って歴史・地理・公民と大ボリューム。

たしかに授業を限られた時間で終わらせることって難しいかもしれない。

でも…もったいないな…。

アクティブラーニングの素材として、楽しめるものは用意されているのに。

「これが現実だよ。各自で教科書を理解でもして学校に行かない限りは無理だと思う」と希生が言いました。

※全ての公立中学が当てはまるとは思っていません。

現段階では公立と私立の差、学校ごとの差は大きいように感じます。

高校の授業形態

そして、高校の世界史が始まりました。

授業が始まったばかりの頃、嬉しそうに授業に関するプリントを見せてくれました。

要約して書きます。

世界史の授業について

世界史の授業はアクティブラーニングを取り入れて実施します。

ポイントは

  1. 自ら思考する
  2. 他者とコミュニケーションを取りながら学習する
  3. 教え合う

聞くだけの情報は定着率がたったの2%(ノートをとる等で多少は向上しますが)。

最も学習効果が高いのは「教える」ことです。

これまでの授業から、個人で出来ることはなるべく排除します。

この授業方式は授業だけでは完結しませんので、家庭学習と授業の「黄金のサイクル」をつくり上げてください。

授業の流れは復習テスト

グループでのプリント作成。

そしてジグゾー法というグループのメンバーがバラバラになって、各グループで考えた答えを教え合う作業

全体での発表

解説

音読

復習だそう。

教科書内容は各自、自主学習の中である程度理解してくるということですね。

「思っていたような授業だ」と歓喜する希生。

良かったねぇ。

家庭でアクティブラーニング

アクティブラーニングは学校だけでなく、もちろん家でも取り入れることができます。

たとえば「休日に家族で公園に行く」という計画を立てる場合。

計画の大半あるいは全てを、子どもの判断で決めていきます。
まずは親が子どもに1つずつ解決すべき課題
  • 公園で何をするか
  • どこの公園に行くか
  • 何を持って行くか

などを提示しましょう。

1つ目に取り組む課題が決まったら、子どもを中心に皆でブレインストーミング(1つのテーマに対しお互いに意見を出し合う)をします。
「できない」「行けない」といった検討は後回しにして、たくさんのアイデアを出すのがコツ。
親は「~の場合はどうする?」などのシナリオや事例を与えて、子どもがアイデアを出せるよう支援します。
その後、家族の経験や知識、インターネットを利用して「実際にできるのか」「実際に行けるのか」などについて、情報を集めて検討します。
その中でコンセプトマップを作成し、やりたいことや行き先を決めましょう。
公園から帰ってきたら、ミニットペーパー(短いコメント用紙)で家族それぞれが感想や意見を書き、発表し合います。
もし解決すべき課題が指摘されたら(「思ったよりも暑くてたくさん汗をかいて、服がとても濡れた」など)、問題解決学習やロールプレイ、シミュレーションを用いて検討し、次回のおでかけに活かしましょう。

ここまで出来ればすごいけれど…( ̄∇ ̄;)アハハ……というかたも多いでしょうから、一部分だけ取り入れてみるのもいいかも。

わが家は普段のお出掛けには活用していませんでしたが、旅行に行く時に同じようなことをしていました。

  • 行きたい場所をみんなで意見を出し合って決める
  • その場所の本を買ってきて、それぞれが行きたいところに(各自色別の)付箋をつける
  • その地域の歴史や名産を調べる
  • 付箋の付いた場所をみんなで確認し(3人の意見がなるべく均等に入るように)行く場所を選ぶ

そのときはアクティブラーニングを意識していたわけではありません。

参加型にしたら楽しいかなと思っただけ。

大人だけが考えて子どもを連れまわすのも、子どもの思いを尊重しすぎて大人が我慢するのもつまらないなって。

希生が小学校中学年くらいから本格的にこの方法を使うようになりました。

話し合いながらそれぞれの行きたい場所を巡る旅は楽しいですよ。

学校で学べないこともたくさんあります。

 

わたしは横文字が苦手です。

アクティブラーニングなんて長ったらしい名前で呼ぶから、ちょっと遠い存在みたいな気がしますが日本語訳では『能動的な学習』です。

もっとくだけて言えば

『みんなで参加して楽しもうぜ学習』

社会や学校だけに頼らず、家庭でも出来る部分に取り入れていきたいですね。

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