ほどほど庭の tayora koffie☕

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保育現場の現実

今週はじめ、朝起きてお弁当を作ろうとエプロンを手に取ったとき

ペシ…

という嫌な音がしました。

あ、腰がヘン…。

何を持ったわけでもない。

いつもと違う動きをしたわけでもありません。

でも、知ってる

これは…

ヤバいやつ。

 

何とかお弁当を作り終え、希生を送り出す。

自分の出勤準備も始めます。

「その状態で仕事に行くつもりなの?」と夫。

休めるものなら休むわい。

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そんな日に限って、常勤1人が土曜勤務の振替え、もう1人は研修でいない日だった。

そしてその日、同じ2歳児の補助だった同僚が真っ青な顔をしていた。

「めぐ先生どうしたの。具合悪いでしょ?」と聞くと

「朝から3回もどしてる。声が出ない」とかすれ声。

「帰りなよ。無理でしょ」と言うと

「人少ないから帰れない。たよらこ先生こそ、その歩き方どうしたの?」

「え………?腰がヤバいの」

……………(Ⅱ・・)…………(・・;))……………

 

主任がフリーとしていたのですが、1学期が終わらないうちに常勤の担任持ちが1人失踪しました。

代わりに主任が担任に入ったので、フリーの保育士はいなくなりました。

今まで勤めた園でもフリーが毎日在中しているところは少ないなぁ。

どこも誰かが休んだら保育が回らない。もしくは他の誰かに負担がかかる状況で過ごしてる。

それはどこの職場でもそうなのだと思いますが、保育現場のツケは子どもに回ります。

 

体調が悪い

休む

保育士1人で見る子どもの人数が増える

2歳児クラスの場合18人の子どもを3人の保育士で見ています。

6:1の割合。保育士が1人減ると9:1になるわけ。魔の2歳児9人を1人でみることを想像してください…

手も目も回らない

子どものケガや泣き声が増える

大きなケガだけは防ぎたいので「~しない」などの制限する言葉が増える

とにかくその日を無事に終えることだけで精一杯になるであろう同僚の姿が目に浮かぶので、休めない。

 

動けないならいなくても変わらないのでは?と思うかもしれませんが、いつものように動けなくても目は配れます。ある程度は動けます。目の前の数人の子に接することは出来るので、大きな違いなのです。

 

わたしは腰に骨盤バンドを巻いてゆっくり動きながら1日過ごし、めぐ先生はマスクを2重につけて子どもに菌をうつさないようにしながら過ごしました。

食べるともどすからと昼食も食べないめぐ先生が、心配でたまらず…

「午後だけでも2人で頑張らない?」と常勤に言ってみるも「うーーん💦」と。

分かってる。

「イエス」と言いたくても言えないんだよね。

何か起きたときの責任もあるしね…。

二人分動きます!と言えない体でごめんよ。

 

抱っこをねだってくる子どもたちに「きょうは、からだがいたいいたいなの。だっこできなくてごめんね」と謝る。

悲しい顔がせつない。

 

なんとか夕方まで乗り切った2人。

「わたしたち頑張ったね」とお互いを讃え合い

「家まで頑張って帰ろう。帰ってからの夕飯作りほどほどにやろう」と励まし合いバイバイしたのでした。

 

こんなこと保育士&幼稚園教諭…

先生全般あるあるでしょう。

 

幼稚園で担任持っていた頃は熱が38度あっても保育していました。

病院に通って点滴したり注射しながら1週間乗り切ることも。

子どもたちに「昨日はお尻に注射されたんだよー」とこぼしたら、保護者全域にその噂が広がって心配されたり笑われたこともありました。 

 

体調不良とは関係なくても、どこも大抵人数はギッチギチ。

 

ブログを通じてやり取りをしている同じ保育士の敬子(仮名)さん。

わたしの自閉症記事を読んでコメントを下さいました。

敬子さんのクラス(年中)は約20人中3人が自閉症児とダウン症児だそうで他にも配慮を必要とする子がいるそう。

補助の人数は1~2人ですが、足りないと感じているそうです。

補助2人でも大変そうなのに、1人の日を想像しただけで目が回る。

ダウン症児はコミュニケーション能力が高い子が多いけれど、やはり手も目も必要だし、自閉症児は集団行動が難しい場面が多く1:1でないと放置になります。

 

わたしの勤務している園も、手が足りていないクラスが多いです。

年中長になれば補助が必要ないかというとそうでもないのです。

大きくなれば大きくなっただけ、子どもの成長の差が大きくなります。

みんなと一緒の行動が難しい子や遅れてしまう子に寄り添える大人は必要だと思うのです。

 

 

少し前に読んだ素敵な記事。

東京都江東区にある陽だまり保育園の保育です。

江東区の株式会社・NPO法人の認可保育所のなかで2015年度の保育者人件費比率(園長などを除いた現場の保育者や調理員等の人件費比率)が最も高かったそうです。

この園で行われている0歳児への1対1の食事は、うちの園でも実施されています。

ただ理想と行動は一緒なんだけれど、現実が違う。

陽だまり保育園では担任が3人以外に0~2歳児には担任以外の非常勤職員が合計5人いて必要に応じてクラスに配置されているため1対1の食事が実現出来ている。

うちの園には人数のゆとりがないので、1対1を追求した結果食べたいのに待つ子が出てくる。

お腹がすいて泣いたり、待ちきれなくてご飯を食べずに寝てしまう子もいました。

 

全員で一斉に食べると、表現は悪いけれど餌やりみたいな光景になるんです。

0歳児は基本3人に対して保育士1人。

今までの園ではぐっちゃぐっちゃになりながら食べていました。

口に運んでもらえる間に我慢出来ずにつかみ食べを始めます。

たくましいと捉えることも出来るかもしれないけれど、家庭ではぐっちゃぐちゃまではさせないでしょ。

ある程度つかみ食べしたとしても「美味しいね」「これは◯◯っていうのよ」と話しかけながら食べさせているはず。

自分も同時に食べなくてはいけない場合は、何を食べたかも覚えていません。

80人定員の規模の保育園では15人程度の保育士数のため、7人も欠勤したら、子どもを預かること自体ができなくなるが、陽だまり保育園では、園児78人に対し担任が15人。

それに加えて、クラスをまたいで保育できるフリー保育士が常勤3人、パートが6人もいる24人体制に加え保育補助7名がつく総勢31人の職員数のため、7人休んだとしても配置基準を守ることができる。

すごい( ・д・)✨

1日実働7.5時間、60分の休憩時間が確保されている。他の保育所から転職してきた保育士たちの第一声は「保育園で働いて、休憩がとれるんだ!」というほど、保育業界で休憩をしっかりとることのできるところは少ないのが現実だが、陽だまり保育園では毎日の休憩がしっかりとれるため、クールダウンもできる。

 こんなの夢物語(ノД`)✨

「保護者がお迎えに来るまでの間、トラブルがないよう見はっているだけ。気持ちに余裕がない分、『早くお迎えに来て、一人でも早く帰ってほしい』と思いがちだった」

人員が足りないと、まさにこれ。

ゆとりがないと子どもの冒険する気持ち、やってみようと思う気持ち、成長に必要なケンカ、心の声に寄り添うことが出来にくい。

 

今、待機児童にばかり気をとられて保育所を多くしたり、受け入れ人数を増やすことばかりが重視されています。

子育て支援へお金が流れているようで、給与はたいして上がっていないし、手当ては笑っちゃうほどしかない。

子育て支援のお金で設備を新しくしたり、玩具のいいのをバンバン買い替えたりしてる園はたくさんありますよ(  ̄- ̄)

 

国は割りふったお金がどこへ流れてどう使われているのか確認してください。

保育士の給与もあげてほしいけれど、それ以上に働く環境を整えてほしい。

子ども〇人に対して保育士〇人

だけではなく

園全体〇人に対してフリー保育士〇人

 

そのゆとりが保育のゆとりにつながって、子ども1人1人への配慮につながります。

 

〇ちゃんは最近すぐにカッとなって、お友だちに手をあげることが多い。

きっと淋しさや苛立ちを抱えているんだろうな。

いつもよりたくさん関わってたくさん抱きしめよう。

 

〇くんは言葉にするより、手が先に出てしまう。

でも手が出る前にこちらから「〇〇したいんだね。お口で言ってみよう」と投げかければ言葉にすることが出来る。

手を出したことを叱る回数より、言葉に出来たことを褒める回数を増やしたい。

 

◯くんはトイレでおしっこ出来るようになってきたのだけど、みんなで行く時間まではもたないから、遊びの途中でトイレに誘おう。

遊びと遊びの合間のタイミングで上手く誘えないと、行くのを嫌がるので気をつけねば。

 

1人1人配慮したいことは違う。

でも手が足りない。

だから全員をしっかり見きれていない。

目が頭の裏側にもついていて、手が4本あったらいいのにと思うことがあります。コワいけど

忙しすぎてイライラして子どもを無理やり動かしてしまい、1日の終わりに自己嫌悪でドーンなんて日も。

 

1人多くいたら出来ること、寄り添えることがある。

1人多くいたならば、不意な体調不良にも無理しすぎずに対応が出来るのです。

 

保育現場の現実を多くの人に知ってほしい。

楽したいわけではありません。

楽しく保育をしたいのです。

子どもに寄り添う保育をしたいのです。

 

わたしの腰は整体に通って、だいぶ楽になりました。

身体を使って仕事をしているのだけど、一部の筋肉しか使っていないんだろうな。

そしてその一部にはすごい負荷がかかってる。

いくつまでこの仕事が出来るのだろうと、本気で考えるこの頃です。