たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

保育所保育指針改定のポイントと日々の保育への活用

 

保育所保育指針が変わりました

2018年4月に、10年ぶりに改定された保育所保育指針。

どうして変わったのか、どう変わったのかご存知ですか?

大まかなポイントを見ていきたいと思います。

2020年から始まる小中校の大教育改革に向けて、新学習指導要領との繋がりが意識されています。このため、幼児期において育みたい3つの柱

知識、技能

思考力、判断力、表現力

学びに向かう力、人間性

は、新学習指導要領で更に育てたいことのベースになっています。

 

改定した保育所保育指針のポイント

  1. 乳児と1歳以上3歳未満児の保育に関わる狙いや内容が充実して加えられた
  2. 保育所は家庭の代わりという位置づけでしたが、幼児教育を行う施設として認められた 

保育関係 |厚生労働省

 

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

  1. 健康な心と体
  2. 自立心
  3. 共同性
  4. 道徳性
  5. 社会生活との関わり
  6. 思考力の芽生え
  7. 自然との関わり・生命尊重
  8. 数量・図形・文字への関心
  9. 言葉による伝え合い
  10. 豊かな感性と表現

これ全て…⁉💦と驚きますが、卒園までの目安であってなるべき姿ではないそうです。あくまでも目標として、一人一人の個性に合わせて関わっていく。大変な仕事なのだなぁと改めて思いました。

 

保育所・保育園ってどんな場所

今回の改定で養護に関する基本事項が示されました。

保育という言葉は護して教(育て)するという意味です。

教育施設として大切な場所と認定されながら、養護についても加えられた理由は、保育園では全ての子どもたちが安心して過ごせるように寄り添い、気持ちを満たすことが重要ということです。

「養護はベース、教育もしていこう。どちらも大切!」ということですね。

 

実践のポイント

今回は3歳未満児の保育について、改定した保育所保育指針を元にどんな保育をしていったら良いのか考えてみました。

手を洗う

手を洗ったり、拭いてもらうことは、清潔感を保ったり不快感を解消する動作になります。これは養護です。

「さっぱりしたね」「きれいになると気持ちがいいね」などの言葉で共感を言語化することで、子どもは自分の感情を言葉として理解することが出来ます。これが教育になります。

 

おむつやパンツの交換

子どもがおむつ替えを嫌がって逃げまわったり、泣いたり怒ったりは日常茶飯事。力ずくで捕まえて「すぐ終わるから待っていて!」と必死な同僚がいるのです。子育てを終えてお孫さんもいらっしゃる大先輩に対して申し訳ないのですが、見ていて切ない。その方が大切にしている(と思える)ことは効率。早く替えたい。次の子もいると焦る気持ち。そんな思いが子どもに伝わっている気がします。

わたしが使っている方法です。ぬいぐるみを抱いて電話をかけるフリをします。

「もしもし?〇〇ちゃんですか?うさぎのミミちゃんがママがいなくて泣いています。至急お越しください」

「もしもし?〇〇くんですか?ねこのにゃーごくんがお腹が痛いそうです。至急助けに来てください」

などと声掛けします。慌てて駆けつけてくれます。

「心配して来てくれたの?ありがとう。ミミちゃん(にゃーごくん)良かったね~」

「あれ、おむつ濡れちゃった?きれいにしようか。きれいにしたらまた遊ぼう」

褒められた後のおむつ替えはスムーズなことが多いです。

その子が遊んでいることを、しばらく一緒にしてからという時もあります。

 

中には手強い子もいて、いつもの手では来てくれない時も。

クイズを考えるように、その子の興味を引き出せる言葉を探します。スタタと来てくれた時は抱きしめます。おむつを替えながら、歌を歌ったり、くすぐったり、足を伸び縮みさせて運動したり…その時間が楽しい時間だと理解出来れば、嫌がったり怒ったりすることはほとんどなくなります。

それが養護と教育の接合点だと思うのです。

 

養護と教育を一体的に行う

0.1.2歳児の保育は、食事・排泄・睡眠などのケアだけでなく、その中で人と関わり合って心地よさを味わう経験が必要です。

わたしたち保育士が出来ることは、日々のケアや言葉掛けを丁寧に、子どもの気持ちを汲みながら行うこと。

その子が何に興味や関心があるのかを考えながら見守り、その興味を広げられるような環境を作る。興味への意欲が伸びている時には、むやみに「ダメ」と言ったり、制限をかけたりせずに危険のない範囲で寄り添い見守る。

分かっていても、集団の中では難しい時も多いですよね。

大切なことと意識し続けることで、今日より明日の自分が保育者として変わっていく気がしています。  

  

 

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