たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

【子どもの噛みつき】噛んだ側と噛まれた側の気持ちと対処法

噛みつきの原因

動けるようになり、自分の主張が出てくると時々見られる噛みつき。

噛みついてしまう側も噛みつかれてしまう側も悩みますよね。

時にはそこに手があったから…という噛みつきもありますが、跡が残ったらどうしようと心配になる噛みつきには、ほぼ理由があります。

見ていない間だったので分からないという場合は、どんな時間帯に噛みつきが起こるのかをメモして、その時間は良く観察して下さい。

理由は主に

  • 自分の思いを通そうとした時
  • 物(または人)の取り合いなどでの自己主張

今日は噛んでしまった時の接し方や対処について書きたいと思います。

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噛みつきの多い時間帯

園での噛みつきを考えると、昼食後の片付けからお昼寝の準備をしている時間やおやつを食べた後の時間帯が多いことに気付きます。

保育士が忙しくて構ってあげられない、手一杯な時に起こるのですよね。

 

園で起きた時の対処

すぐに傷口を流します。細菌感染を防ぐ為です。

そして冷やします。

噛みつきの跡が酷い場合は上司に報告します。噛みつき問題から退園問題にまで発展したケースを知っています。子どもの処置が最優先ですが、落ち着いたら早めに報告しておくことが大切です。

噛みつき時の場所や時間、保育士の配置場所などをメモしておく。噛みつかれた場所や処置も!

保護者への報告は園にもよりますが、勤務している園では両者に伝えています。どちらに対しても、こちらの監督責任ですので謝ります。

 

噛んだ側の気持ち

家では噛まないのに、どうして園で…とショックな気持ちになりますよね。

家では自分のおもちゃは決まっているし、比較的思い通りに過ごせることが多いと思います。

保育園生活との環境の差が大きい場合や、兄弟がいて噛まれた経験ある場合も噛みつきが出ることあります。

悲しいけれど噛んでしまった事実は変わりません。お子さんのために、未来に目を向けましょう。

 

噛まれた側の気持ち

大切なわが子を噛まれて傷跡を見たら、心が痛みますね。怒りの思いをもつことも当然です。

悲しい思いを園や相手側に伝えても良いと思います。

ただし、何かの拍子で(悪気がなくても)自分の子が加害者になる可能性もこの先ゼロではありません。立場が反対だったら、を考えて伝えて下さいね。

 

噛みつきを防ぎ、少なくするために必要なこと

言葉で上手く表現出来なかったり、自分の思いを調整できない場合に起こることが多い噛みつき。

その子が伝えたかったこと、我慢出来なかったことを「このオモチャが使いたかったんだね」などと言葉に変えていきます。その時の思いを受け止め、抱きしめてから、噛みつかれた子の状況や思いも伝えます。

「噛んだらだめ!」ときつく叱っても根本的な効果はありません。一時的には減るかもしれませんが、見えないところでの噛みつきが増えるだけです。

してはいけないことを伝えるポイントは声を低くして目線を合わせます。言葉をたくさん並べすぎたら、理解は出来ません。本当に伝えたいことをぎゅっと縮めて短い言葉にする。そのためには、少しの間が必要になると思います。

わたしは静かな場所へ子どもと二人きりになって、目を合わせて真剣な表情で深刻な状況を伝えつつ、頭の中で言葉を整理し伝えるようにしています。

 

噛みついてからどうするかを考えるのではなく、どうしたら噛みつかない状況を作るかを考えることも大切です。

噛みつきの多い子にはなるべく目を向けて、噛みつきそうになった時には寸前で止める。

止めたのはこちらでも「今噛もうとしたのに、噛まなかったね。えらいね」と褒める。「〇〇がしたかったの?」「じゃあ、貸してって言ってみる?」と噛みつきの代替えになる方法を伝えていきます。

それを繰り返すうちに、自ら噛みつきを我慢する姿が見られるようになります。

ここが一番大切なところなのですが、そばにいる側は噛みつきがなくなったことに安心して放置しがちになりますが、噛みつきを自制出来たときに見逃さず「今、ガブしようと思ったのにやめたの??すごいね✨」と褒めて下さい

格段にその子が成長します。

子育て・保育の基本は出来たことを認めることです。

ついついダメなことをした時に叱ることが多くなりがちですが、そこで道を塞ぐよりも良い方向に導く指導者であり、親でありたいですね。

 

万が一の時のために親が出来ること

噛みつきだけでなく、子ども同士のトラブルでの怪我は大人が止めきれるものではありません。万が一に備えて、 個人賠償責任保険に加入しておくことも視野に入れておくのも良いかもしれません。

わが家は自動車保険の特約につけています。大きくなると、自転車で誰かとぶつかる可能性も出てきて心配です。買い物中に高価なものを壊してしまった場合にも適用されます(保険会社により誤差あり。ご確認ください) 。

 

保護者と園側の対応が同じになった時、噛みつきの回数はグンと減ります。

協力して子どもの未来を考えられますように。

 

 

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