たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

【子育て相談室】中学生の息子が何に対してもやる気がない?その理由がWISC検査で明らかに!

職場の同僚から受けた相談

まい先生(仮名)は小学生2人と中学二年生、合わせて3人のお子さんのママ。

お兄ちゃんとは会ったことがないのですが、次男くんと末っ子の女の子は在園児だったので知っています。

2人とも活発で運動神経抜群。

次男くんは照れ屋だけれど正義感が強い子。

娘ちゃんは優しくてリーダーシップがとれる子です。

まい先生は一緒に保育していると楽しくて、優しい雰囲気の方です。

 

以前から長男くんのことは聞いていました。

反抗期がすごくて、会話が出来ない。

ゲームばかりで勉強しないなど。

保育で一緒のときには想像出来ませんが

「家では怒ってばかりいる💦」そう。

職場と家での自分に差があるのは、保育士あるあるだと思います。


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中学生の息子さんのやる気がないのが心配

その日のまい先生が、いつもより元気がないのが気になっていました。

仕事終わりにわたしは駐車場へ、まい先生は地元なので自宅に向かって一緒に歩きながら「何かあった?」と聞いてみました。

  • 長男くんの勉強で躓いていたので、塾に入れたものの成績が下がる一方
  • 定期テスト前の提出ワークをやり忘れていた
  • 提出期限を少し伸ばしてもらえたのに、期限前にワークを持ち帰って来なかった
  • やるべきことをやらずに遊んでいる

効果が上がらなくても、塾は嫌がらずに行っているようです。

嫌がっていて効果がないならば辞めてしまったほうが良いと思いましたが、そうではなさそうなので様子をみてもいいかもねと話しました。

定期テスト前のワーク提出はすごく大切です。提出しないと評価が大きく下がります。

この地域では私立受験の際に確約なるものを取りに行かなければならない不思議な習慣が残っているのですが、評価に1や2がついていて確約が取れなかった子が息子の同級生にもいます。

中一の成績から対象です。

そのことはまい先生も知っていて、長男くんにも伝えているものの理解していないと。

中学生だからワークの進捗具合や提出に口を出さなくても良いだろうと思っていたら、大変なことになった、ショックと言っていました。

難しいところですよね。

自分で管理出来る子もいれば、まだまだ管理出来ない子もいる。

中学生って自立への階段を上り始めたところだもの。 

成長の速度はその子それぞれ

成長の速度は小さい時だけでなく、中学生になってもそれぞれです。

少しずつ離れて見守り、いつの間にか自分で出来るようになっていればOK。

「もう中学生なんだからいい加減に」と急に突き放したり、怒ったりしないで下さいね。

 

希生はマイペースで抜けているところがある子だったので、中学一年生後半くらいまで、やることリストを貼りだして終わったかどうかは確認していたと思います。

やるべきことを先延ばしにしているのは、わたしさえ耳が痛い話…。

希生もそういう部分はもちろん残っているし、中学生なんてみんな同じでは?

やるべきことが出来ていないときにかける言葉 

やるべきことをやらないとき…どんな言葉をかけていますか。

つい出てしまいがちな

「いい加減にして早くやりなさい」

「もうどうなっても知らないからね」

などの言葉には、根本的な効果はありません。

分かりつつも、つい出ちゃうのですよね…。

例えば帰宅後の片付けをせずにスマホをいつまでも見ているときなど、

「〇時までには片づけを終わらせちゃってね」

と時間に余裕をもたせて期限をつけて伝える方法を時々使います。

大抵時間ギリギリのタイミングで、かったるそうに動き出します。

時間に猶予が与えられると心の準備が出来るのと同時に、言われたから動いたのではなく、今このタイミングで動くのは自分の意思なのだと思えるのかもしれません。 

やる気がない理由を探る

長男くんが勉強する気持ちがおこらないのは「何に対しても自信がないからだと思う」

とまい先生。

まい先生「どの教科も良くないの…」

  私「好きな教科は、ない?」

「それもないけれど、百人一首覚えることは頑張っているかも」

おお!

「覚えたら評価上がるって聞いて、やる気だしたらしい。単純なのよ」

  「毎日続けたら覚えられるかも」

「毎日が難しい」

  「聞いてあげるのは?」

「それだけはそうしてる…あ、だからやる気出たのかも!」  

ずっと想像していたことだけれど、長男くん母に甘えたいのかな。

反抗心も甘えたい裏返しの気がします。

「うちは一人っ子で手をかけすぎて反省なんだけれど、中一の頃は同じように出来ていなかったし、一緒に確認したりしていたよ。今も抜けているところはたくさんあるよ 

「そうなの?

そうかぁ……。下二人が色々出来るから、なんで長男なのにってイライラしていたけれど、出来なくてもいいんだ。

そういう子だから手をかけてあげなきゃダメなんだね。もっと寄り添って、一緒にやってあげてもいいのかも」

おお、自ら答えに辿りついている✨

 

今出来るフォローを考える

  • 予習ではなくて復習中心に見てもらえるように、塾に掛け合ってみる(躓いているところを回復しないと先へ進んでも効果が薄いです)
  • 百人一首と英語の教科書の音読を毎日一緒に(中一英語は単語と、教科書を暗記出来ればほぼ満点取れると希生をボランティアで教えて下さっていた先生のアドバイス。効果絶大でした)
  • 音読を勧めるときは「お母さんが聞きたいから」と言う(「聞いてあげるからやりなさい」と言っていたそう)
  • やらなければいけないことをメモ(付箋など)に書いて、終わったら捨てるなどの見える化をしてみる

音読の時間が母との時間となり、心も安定するかなぁ。

三人兄妹の長男くん、素直に甘えられないよね…。

でもきっと見てほしいし、認めてほしいはず。

出来の良い弟と妹がいるものね。 

その後交換したラインに

「塾に復習メインでやってもらえるよう話が出来ました。さっそくメモ作戦開始しています。ひとつ階段を上れた感じ!」

とメッセージが来ました。

頑張れまい先生、長男くん。

 

気になっていたその後

まい先生と同じ場所に勤めているのに、なかなかシフトが合いませんでした。

久しぶりにシフトが重なっても、入っているクラスが違うと忙しくて話す時間がない。

本当に困ったことがあったら、ラインでつながっているから大丈夫、とこちらからその後について聞くことはしませんでした。

今年度に入り、週に1日同じクラスに入れる曜日があるように。

「ずっとたよらこ先生と話したかった。話したいこといっぱい!」

その後の長男くんのことを色々話してくれました。 

学校に相談したらWISC検査を受けさせてくれた

すごくびっくりしました。

WISC検査を学校で受けさせてくれたそうです。それも無料だったそう。

WISC(ウィスク)検査とは児童向けの知能検査で5歳から16歳の子どもが対象です。

■基本検査10と補助検査5

・言語理解指標(類似 単語 理解 *知識 *語の推理)
・知覚推理指標(積木模様 絵の概念 行列推理 *絵の推理)
・処理速度(符号 記号探し *絵の抹消)
・ワーキングメモリー指標(数唱 語音整理 *算数)
*がついているものは補助検査

【発達障害支援】WISC(知能検査)の結果でわかる具体的な支援とは?より引用

これらの検査の結果から、その子が何に困っているのかを探れるテストです。

わたしは妹から聞いて興味を持っていました。

何なら全員受けてもいいのにと感じたほどです。

その検査結果によると…

長男くんの検査結果は平均よりほんの少し下のグレー。

分からないと言っていたことは、本当に分からなかったと判明。

そのことを理解していなかったため「は?分かるでしょう」と流したり「いい加減にして」と怒ったりしてしまうことが多く、分からないが積み重なって自信をなくしていった。

と、自己分析にまで至っていました。

 

WISC検査分かったこと

理由が分かったまい先生は、先を見つめていました。

  • 塾は復習中心のまま、出来ないを減らしていく
  • 当たり前を当たり前と思わずに、一つ一つ丁寧に説明していく
  • 宿題の提出など期限のあるものについても、サポートしながら出し忘れのないように支える

例えば「信号が青になったら進む、赤は止まれ」は何となくそういうものだって覚えられる人が多いけれど、長男くんの場合はそれがどうしてか理解出来ないと自分の中に入っていかないそう。

分かるだろう、ではなく「こういう理由があるからこうなのよ」と説明していかなければ理解出来ないタイプ。

もっと早く気づいていたら…

やる気がないには理由があったのに

時間を無駄にしてしまった

と後悔していました。

そして後悔しても仕方がないことも自分で気づいていて、これから出来ることをサポートする!と前向きでした。 

小さなことでも出来たことを褒めて自己肯定感を高くしていく。

自己肯定感が低いから、自信がなくてチャレンジする意欲も下がっていった。

今からでも遅くないですよね!

遅くないです!!

まい先生は一度迷って立ちどまったけれど、走り始めました。

長男くんと一緒に。

 

子どもの躓きはどこに相談?

お子さんのことで心配な点があった時には、一人で悩まずにSOSの発信を。

子どもの躓きを相談できるところは

  • 幼稚園や保育園・学校
  • 保健センター・発達支援センター・児童相談所
  • かかりつけの小児科医・総合病院の小児科・療育センター

などです。

 

WISC検査を学校で受けさせてくれた話ははじめて聞きました。

個人で受けようとすると、結構かかります。

小児科や療育センターで必要と認められて受ける場合は、保険がきくこともあるそう。

なぜ?の理由が分かったら、解決方法も見つかります。

心配を抱えこまず、勇気をもって一歩踏み出してみて下さい。 

  

 

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