たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

【保育園・午睡】2歳児寝ない問題 

この時期2歳児クラスで起こることの多い問題。

寝かしつけにすごく時間がかかる。

それも、なぜか持ち上がりの子で1歳児クラスでは眠ることが出来ていた子が急に寝なくなる。そんなことはありませんか?
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寝たくないのか眠くないのか

考えられる原因です。

  • 新しい環境に慣れずに不安定
  • 新入園児が寝かしつけをしてもらっているのを見て、自分もしてほしいと思う
  • 新しい先生に自分の主張をどこまで受け入れてもらえるかを確認している
  • 自分の思いを主張が出来るようになった
  • 嫌だと言いたい年齢
  • 体力がついた 

寝るか寝ないかよりも大切なものがある

新しい環境に慣れずに不安定な場合や、新入園児と同じことをしてほしいという時は可能な範囲で抱っこや添い寝をしてあげても良いと思います。

「遊びたい!眠くない」と言いながら、体力的にもたない子、体は眠いはずなのに脳だけ元気なタイプの子には「遊びたいの?そっか~、何して遊びたいの?」と気持ちに寄り添います。

「うーーーん」←んふ、急いで考えている(笑)

「ブロックしたい」

「そっか、ブロックしたいんだ。いいよ、お昼寝はいっぱいしなくていいから、ほんのちょっとだけ寝たら、いっぱいブロックしよう」と言葉掛けします。

まずは受け入れ「お昼寝はちょっと、ブロックをいっぱい」を分かりやすく伝える。

本が読みたいという子には「一冊だけよ。読み終わったらお昼寝出来る?」と約束して、一冊読んであげることもあります。

どちらも自分の気持ちを受け入れてもらえたと感じられることが、こちらの言葉を受け入れてもらえるきっかけになります。

 

体力がついてお昼寝不要になる子もいますが、一定時間だけ布団の上で静かに横になっているように伝えます。「たくさん遊んだから、またいっぱい遊べるように元気が満タンになるまでゴロンね。寝なくてもいいけれど、みんなは寝ているからシーね」と。

その子の睡眠リズムになるべく合わせてあげたいのですが、現実的にはお昼寝の時間に昼食、お便りノート、打ち合わせ、掃除、休憩(勤務園にはありません)などこなさなくてはいけないことが山のようにあります。

保育士の数に余裕があったら、一人一人に合わせた配慮が出来るのになぁと思います。

 

どこまで受け入れてもらえるかを確認している子もいる

2歳児クラスのしんくんは1歳児クラスからの進級児。

昼寝をしたら2時間以上は寝る子なのですが、最近なかなか寝付けません。

寝付きが悪くなっただけでなく、動き回ったり、甘え泣きしたりしています。

寝る時間が遅くなる=起きる時間が遅くなる。

起こしてもなかなか起きず、起きた時に泣いてぐずってしまう悪循環に。

体が大きくて体重もずっしりなので、抱っこで寝かし付けても時間がかかり担任が困っています。

 

わたしが2歳児クラスに入る日は、毎回布団に横になることが出来ます。

布団で眠れる理由を聞かれたことがあり、しんくんの気持ちや関係作りについて振り返ってみました。 

しんくんの様子

  • 「ママー」と泣くことが増えた
  • 戦いごっこ(ウルトラマン)が大好きで、相手構わず戦いを挑む。友だちを泣かせてしまって先生に叱られる
  • 出来ることも言葉も増えてきたけれど、言語化が上手くいかない時には手が出てしまう
  • 正義感が強くて、悪いこと(友だちの物を取った子など)をした子を叩いてしまう
  • もっと体を使って遊びたいのに、周囲の子との差が大きくて我慢することが多い

3月までは年長クラスにお姉ちゃんがいました。現在新一年生。

お姉ちゃんがいなくなった寂しさも感じます。

新入園児のお迎えが早かった時期があって、自分もママといたいのにという気持ちも読み取れました。

担任の先生は優しく、そんなしんくんの気持ちに寄り添っています。

「〇〇したい」→「いいよ」と受け入れ「〇〇やだ」→「そっか嫌なんだ、無理しなくていいよ」と。

受け入れることはとても大切なことですね。 

気持ちに寄り添うことと、全て受け入れることは違う

遊びに夢中の時には泣くことはないので、楽しい時間を共有出来るよう心掛けました。

「〇〇やだ」→「ふーん、そうなんだ。嫌なんだね。どうして?」と聞きます。

まだ上手く言葉に出来ません。

「〇〇だから?それとも△△だから?」と聞くと「〇〇」と答えることが出来ます。

「わ!しんくん、ちゃんと言えたね!すごいね」と褒めます。

褒められて気持ちが上がったところで、嫌と言ったこと、例えばトイレが嫌なら「おしっこしなくてもいいよ。一回座るだけにしようか?トイレとオマルどっちでもいいよ」と選択肢を増やします。

受け入れられる→褒められる→自分で選択する

このサイクルで嫌の壁を乗り越えます。

乗り越えられたら、また褒めます。

嫌だという気持ちに寄り添うことと、全部受け入れることは違います。

 

戦いごっこを本気でしています。

担任はいつもやられ役ですが、わたしは簡単には倒れません。

5割は負けますが、5割はゾンビみたいに何度も生き返って戦います。

戦う時には下がカーペットや芝など柔らかい場所を選び、頭をぶつけないように加減して怪我をしないように注意しています。

他の男児も入ってきて大人数vsわたしの図によくなります。もうね、しんどい!笑

 

見守れる範囲の時には口出ししませんが、それは…と感じた時には静かにぴしゃりと叱ります。その行動をやめたらすぐに笑顔に戻ります。

そして抱きしめます。

 

  • いつも優しく、穏やかで、自分を受け入れてくれる

  =信頼出来る、わがままを言える

  • 嫌なことも褒めながら乗り越える、時には厳しい、本気で戦える

  =一緒にいて楽しい、わがままばかりは通らない

 

子どもとの約束は守る

遊びや日常の中で、子どもは想像以上に大人をよく見ています。

甘えられる人、遊んでくれる人、怖い人、口だけの人。

思いを汲み取ってくれる人、聞いてくれない人、泣けば要望を通してくれる人、頼りになる人。

子どもを理解しながら、自分も理解されていることに意識を向けて下さい。

 

わたしが隣にいてもなかなか寝付けないこともあります。

そんな時には、しんくんに耳打ちします。

「しんくんがお昼寝したら、パワー満タンになってバルタン星人(わたし)負けちゃうな~」

パタリと寝ます。

 

起きたらおやつ後に必ず「フォッフォッフォ」します。

約束は守る、も大切にしています。

 

まとめ

  • 息子(希生)は戦いごっこをしたことがありません。戦うことが大嫌いな平和主義の男の子でした。そんなタイプの子に戦いを挑んで信頼関係を築こうとしても溝が出来るだけなので、その子により違うことをお忘れなく。
  • 戦いごっこをしている時に、手加減をせずにキックやパンチをしてくることがあります。本当に痛かった時には素の顔に戻り静かな声で「ここ痛かったな」と赤くなった部分を見せるようにしています。このやり取りを続けていくと、力の加減が上手になります。 
  • しんくんは眠くても体を動かして眠らないようにしようとしている行動が見られます。脳は眠いのに体が動きたがる。そんなタイプの子には優しくさするよりも、横になったまま足を左右に揺らしてあげるなど刺激を加えてあげた方が入眠しやすかったりします。
  • 眠れない原因は午睡だけでなく、普段の生活に通じてヒントが隠れていることが多いです。一緒にたくさん遊び信頼関係を築きながら、自分を理解されていることにも意識を向けて下さい。

 

何かひとつでも保育のヒントになったら嬉しいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。