たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

トイレトレーニングの時期とコツ

最近のトイレトレーニング事情

3年保育(年少)で入園してくるときのおむつ率が、年々増加しています。20年前におむつで3年保育を始めた子は、わたしの周りではいませんでした。

もちろん、漏らしちゃう子は何人かいました。

でも、みんなパンツでした。
10年前でも、全体に1人か2人かなぁ。
最近は全体の1割くらい、おむつが取れていません。

 

数年前に3歳児補助をしていた時は、トレーニング中の子がたくさんいまいした。

活動の補助をしたいのに、あっちでこっちで漏れるので保育になりません。

あの子の心細い気持ちに寄り添いたいのに…この子の遊びにつき合ってこんな部分を伸ばしたいのに…パンツが洗い終わったころには違う子が漏らしている💦食後は大もね。

  

集団の力ってある?

集団に入って、周りの子に影響を受けてトイレに行ってみようとか、頑張って着替えようとか思うきっかけは増えると思います。

それでも、友だちを見て勝手にトイレが出来るようになる子は少数です。というかいるかな?

トイレに座る習慣を付け、おしっこが出なくても座れたことを褒め、出たときにはたくさん褒めて、漏れても嫌な顔をせずに処理します。もちろん仕事ですから当たり前。

でも時々「保育園でやってくれるから、何もしないで取れちゃったのよ」と嬉しそうに話す方がいて、違和感を感じちゃいます。

 

園と家庭の協力がカギ

園ではパンツで過ごしていても、家ではおむつを履かせている…そんな家庭も多いです。

「就寝までの時間はあっという間だから」
うん、そうですよね。
土日など休日は?
「おしっこを漏らされるのが嫌でつい…」
そうですよね。
その気持ちも分かります。

では子どもの気持ちはどんなかな。 

子どもの気持ちを覗いてみる

  • トイレに行くのは面倒くさいな~。だって、おむつならどこでも好きなときにおしっこもウンチだって出来るのよ。
  • でも、トイレでおしっこできると保育園の先生、いっぱい褒めてくれるの。だから座ってみることにしたの。
  • おうちに帰るとママもパパも忙しそうで、トイレに行くのがちょっと遅れておしっこが出ちゃったの。
    そうしたらママやパパが怒って…。だからやっぱりおむつを履いたほうがラクなんだ。どこでもおしっこ出来るし、ママにもパパにも怒られないから。

園と家庭が一体になって取り組んだとき、効果は大きくなります。


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トイレトレーニングを始める時期

何歳になってから、という明確なものはありません。早すぎても、外れるまでの時間が長すぎてお互いにストレスになります。
遅すぎて、子どもの自我が大きくなりすぎても、トイレに座ることを拒否する気持ちが出て難しくなります。

おむつがちょこちょこ濡れるうちは、尿の間隔が狭いので適していません。
1時間、2時間経ってもおむつが濡れていないことが続いたときにチャンス到来。

絵本などでトイレでおしっこすることを知るところから。
導入絵本でポピュラーなものは「ノンタン おしっこしーしー」。

絵も文も子どもにも分かりやすくて、ノンタンがかわいいですよね。

 

トイレトレーニングのコツ

  1. 起床時やお風呂の前など、生活の区切りのタイミングでトイレに座ってみます。おしっこが出なくても座れたことを褒めてあげて下さい。
  2. おしっこが出来たらたくさん褒めて「トイレでするとすっきりするね」と感覚を言語化して伝えます。反対に漏らしてしまった時には「おしっこ出ちゃったね。びしょびしょで気持ち悪いね、お着替えしよう」と。伝え続けることで、トイレで出来ると気持ちがいいと感じられるようになります。
  3. ズボンやパンツの着脱はしやすいように、ゴムの入っているもの、伸縮性のあるものを選びます。子どもが自分でやりたい時期に入っているのに、デニム素材のピチピチした洋服を着ている子、キツキツのパンツで持ち上げられずにキーっとなる子がいます。素材やサイズをちょっと変えてあげれば、やる気がもっとアップするのなにな…と感じることがあります。
  4. 出るまで長時間トイレやおまるに座らせていると、苦痛の場や遊びの場になってしまうことがあります。トイレトレーニング停滞期はあることです。無理せずに座れただけでOKと目標を低く設定して、毎日コツコツ続けましょう。
  5. おしっこもウンチもそばについていて欲しいタイプの子と、そばにいる気配を漂わせながら、少し離れていて欲しいタイプの子がいます。特にウンチを踏ん張りたい時にじーっと見つめられていると踏ん張れない子は多いです。

座れた→出た→褒められた→(可愛い&カッコいい)布パンツはいた!という成功体験の積み重ねが、子どもの成長のカギです。

失敗してしまったとき、叱らないでくださいね。
上手くいったときだけ褒める。失敗したときは、褒めも叱りもしない。

ただし(2歳後半など自分でやれることが増えて)おしっこが漏れることを不快と思わないタイプの子の場合は濡れたパンツを脱ぐ時に自分で頑張るよう促しています。

「パンツぬげない!ぬれているからさわれない」と怒る子もいます。

「気持ち悪いよね。じゃあ途中まで手伝うね。ここからは自分でね」漏らすと不快と感じられることがあるということは必要だと考えています。

 

気持ち悪いと感じる工夫

おむつは濡れた感じが伝わりにくいため、紙製もしくは布製のトレーニングパンツをお勧めします。濡れた感覚が分かるものを選んでください。

わたしが幼児保育を学んだときにお世話になった先生から聞いたアドバイスです。
「おむつで快適ではいつまで経ってもトイレに行きたいと思わない。ガーゼ1枚でもおむつに敷いたら不快が伝わりやすい」
その子によってかぶれなども出る場合があります。お勧めはしません。参考までに。

希生には試しました。少し早めからの、おむつにガーゼ1枚。

その効果がどうかは分かりませんが、トイレトレーニングはそんなに大変ではなかったです。
それよりも大変だったのは、温水洗浄便座でウーーと鳴る小さな音でびっくりして大泣きすること(その頃住んでいた家には付いていませんでした)。
家では不便なくトイレが出来ても、外出時や実家では大泣きするという訳分からない悩みが続くのでした。

 

まとめ

0~3歳までの個人の差って大きいです。

周囲の子がトイレトレーニングを始めたから、おむつが外れたからと焦ることはありません。

だからといって自然に任せていてとれるかと言うと、濡れた感覚が分かりにくい紙おむつを使用している場合は難しいと思います。

失敗には冷静に、成功にはおおげさに褒めて、嬉しい・気持ちがいいというプラスの要素でパンツ生活へ導いてあげてほしいです。

トレーニング中を笑顔で乗り切るって修行ですよね。わたしも希生のトレーニング中、何度も顔がヒクヒクしました。

 

大きくなり生意気なことを言われてイラっとした時は“偉そうなこと言っちゃって。あなたトイレのウーで泣いていたのよ”と心の中でこっそり呟いています。寄り添ってきた時間が、自分の味方になっています。

取り組んでいる時間はきっと長く感じますが、過ぎてみるとあっという間。

DVDや絵本、出来たねシールなど使えるものもどんどん活用して下さいね。

 

 

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