たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

多動?ADHD?多動気味の子への接し方

以前、タッくんについて書きました。

新しく入園した1歳児にとても可愛い目をした男の子がいます。タッくんということにしておきますね。タッくん、色々な物に興味をもち好奇心旺盛です。常に走っています。高い所も好き。狭い所も好き。今年から慣らし保育の数日間は親子登園になりました。タッくんのママはいつもにこやかに笑っていました。危ない時、オモチャをひっくり返した時も、笑顔のままでタッくんを制していました。それでも止まらないタッくんを、くすぐったりしながら違う方向へ気持ちを向けようと頑張っていました。タッくんは走る、ひっくり返すなどの行動を繰り返しています。

常に動いている様子が気になっていました。

2ヶ月の間にだいぶ変化してきましたよ。
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多動気味なタッくんの変化

  • 自分一人でどこかへ行くよりも保育士の手を引っ張って、行きたい場所へ一緒に行くことを好むようになる
  • 喃語を使って思いを伝えようとする姿が見られるようになる

行きたい場所へ行こうとするのは同じですが、保育士の手をグイグイ引いて「あっちいこう」と目で訴えます。

楽しいものを共有したいと思う気持ちは大きな変化です。

「どうしたの?一緒に行きたいところがあるの?」と声を掛けるとコクコク頷きます。

飛んでいる蝶々。葉っぱ。動いているアリ。タッくんの興味はいっぱい。

「蝶々飛んでいるね」

「大きい葉っぱだね」

「アリさん、どこに行くのかな」

タッくんの単語はまだ出ていませんが、こちらの言葉に可愛い目を大きくしてワクワクを伝えてくれます。

 

現在も気になる行動

  • 気になるものへ向かう時に周りに物や人がいることに気付いていない
  • 高い場所が大好きで危険な場所にも上ってしまう
  • オモチャをひっくり返したり投げたりが多い
  • 泣いていても、興味のあるものが見えた瞬間泣いていたことを忘れる
  • 同じ遊びが続かない
  • 動くもの、水が大好き

 

思い通りにならなかった時の行動

タッくんの要望や気持ちにいつでも添ってあげられることは不可能。応じられない時間もあるし、目を離してしまうこともある。

そろそろ降園準備を…とオモチャを片づけている時に大量のブロックをひっくり返されるとキーっとなります。

そんな時には、タッくんを優しく抱きしめて深呼吸。

なぜ抱きしめるのかというと、タッくんが次の行動をしてしまうから。

数秒間で自分の心を落ち着かせたら「ブロックどうしてジャーしちゃったの?」と目を見て話します。

理由はまだ言えないのですが、間違いの行動を共通認識するために。

「〇〇したかったの?」とタッくんの気持ちを予想して言語化してから

「そっか、〇〇したかったねぇ」と気持ちを受けとめ

「さようならの時間だから、ブロックは一緒にお片付けしよう」と誘います。

何を言われたのか理解出来ていないことも多いのですが、わたしがブロックを片付け始め、タッくんにもブロックを渡して「ここね」と箱を指すと反応的に入れます。

「出来たね」と褒めて次のブロックを渡します。

全部片付けられたら「出来たね」とタッチします。

出来ればひっくり返さないように、タッくんの気持ちを受け止める。

無理な場合は、ひっくり返す一歩手前で止める。

こちらが止めたからひっくり返さなかったとしても「ジャーしなくて偉かったね」と褒める。

オモチャをひっくり返してしまった時には、一緒に片付けをして「出来たね」と褒める。

プラスの声掛けが成長のカギです。

 

マイナスの声掛けが生むもの

オモチャをひっくり返したタッくんを「こら!」と叱ったとします。

叱ってプンプンしながら、オモチャをこちらで片づけてしまったとします。

タッくんに残るものは、叱られた嫌な気持ちと共に、反応してくれたという記憶になります。

一緒に片づける時間や余裕がなくて怒りながら、片づけてしまうことが一番効果のない反応です。

忙しい時こそこんなことが起こるので、冷静に対処が難しいのですけれどね💦

わたしも仕事では冷静なのに、自分の子育てではキーっとなりました💦

 

多動とADHDの境界

多動が気になる子がADHDかどうかの見極めは難しい。

特に1~2歳では傾向があるかどうかしか分からない場合が多いです。

大切なことは、診断名がつくかつかないかではなく、その傾向が大きいことを一緒にいる大人が理解すること

その子の行動を理解して成長を促してあげることだと思います。

園から「もしかしたら…」と勧められて保健センターへ行き問題なしと言われたけれど、小学校入学前診断で発達障害と判明した子もいます。この子は確実に心配…と思っていた子が小学校の運動会に見に行くと、何の問題もなく過ごしている場合もある。

どちらの場合にも「今、この子の成長のために出来ることは何か」を知っているかで成長の幅は大きく変わります。

毎日の生活の繰り返しは、優れた理論や薬(多動を抑えるものもあります)より効果的です。

 

参考までにチェックシートの参考になりそうなものを貼っておきますが、自分のお子さんにたくさん当てはまったからと落胆しないで下さい。

どんな特性も個性です。

ADHD傾向のあるお子さんのチェックリスト | ADHD、アスペルガー、発達障害 子育て支援サイトKidshug【キッズハグ】

わたしの可愛い甥っ子はADHDです。

早めに気付き、療育に通い、中学受験をして現在私立中学に通っています。

おっちょこちょいで危なげですが、そこをカバーする方法を療育で学んできたからこそ、今につながっているとわたしも妹も感じています。

 

息子(希生)がHSC気質を持っていると気付いたのは、つい最近です。

小さい時に気付くことが出来ていたら、もっと良い関わりが出来たのではと思うのです。