たよらこそだて

幼稚園教諭と保育士経験をそれぞれ10年以上。自閉症児やダウン症児の加配、息子の子育てから学んだあれこれを書きます。

【幼稚園・保育園】園による造形・絵画指導の違い

 

幼稚園・保育園で行う造形遊び

もうすぐ1学期が終わりますね。

学期末に作った作品を持ち帰る園や学校も多いのではないでしょうか。

希生(息子)の保育園時代の思い出帳を探したら見つからない。

そういえば、少し前に捨てたんだ!と思い出しました。

月ごとに6月ならカエル、7月は七夕の折り紙で作ったものを色画用紙に貼って、周囲に絵を描いてありました。

わたしも幼稚園に勤めていた頃、同じような指導をしていたんです。

わが子がそれを持ち帰った時に、初めて覚えた違和感。

もちろんその時は褒めましたよ。でも、希生らしさが全くなかったの。

 

絵を描くことが大好きだった幼児期

希生が小さな頃、絵を描くことが大好きな子でした。遊びはお絵描きかブロックか積み木。大きな紙に街を書いて楽しんでいました。

想像より模写が好きで、見たものを字も含めて再現していました。

普段の絵でその時代を表しているものは、ファイルに入れて残してあります。

保育園から持ち帰った作品には、希生が楽しんでイキイキと描いているエネルギーが全く感じられませんでした。折り紙の周りに描いてある絵はやっつけ仕事。やらされている感が溢れていた…。

指導した経験から、皆と一緒でも楽しめちゃう子もいる反面、興味のないことは全く楽しめないタイプの子もいることを知っています。

希生は完全に後者。

作品を処分したのは中学生の頃で「これ、残しておきたい?」と聞くと「いや、いいかな」と答えました。
f:id:tayorako:20190718141641j:image

 

園によって指導方法が違う?

今まで何園かに勤めていますが、一斉での造形・絵画指導が多いです。

皆で一緒に同じものを造る、描く。

折り方を説明する、真似する、貼る。プラスアルファは各自の個性。

個性を発揮できる部分よりも、皆と同じことの割合が断然多い。

わたしが幼稚園教諭として指導を始めた頃の作品です。

みんな一緒…どれが誰の作品か分かりゃしない…。
f:id:tayorako:20190718141654j:image

完全に子どもと一緒に楽しむを超えて、自分が楽しんじゃってます…。

あちゃー💦

 

自由な造形遊びには個性と個人差がある

今勤務している園は、一斉保育が少な目。

皆で一緒を嫌って保育しています。

その代わりに、素材をたくさん準備して子どもが好きなように取り組める環境を用意しています。

造形コーナーには廃材(カップやトイレットペーパー&ラップの芯、箱など)と画用紙、セロハンテープや糊などがあり、工作好きな子は毎日創作活動に精を出しています。

好きな子はどんどん作るものが巨大化していって、バスに乗せるのも一苦労。

お迎えのお母さんが「また作ったの?」と困った顔をしていても、子どもは誇らしげ。

人形劇を見た後には動く仕組みを見て、それを真似ようとしたりする姿も見られて子どもの模倣力ってすごいなぁと感じます。

ただ、興味のない子は近寄りません。

もちろん、その子の興味のあるもので楽しんでいるので、それが悪い訳ではありませんよ。

一斉保育と比べて、経験の差はあると思います。

 

一斉保育の中で個性を出す工夫

昔の自分の指導を振り返ると、壁面をどんなふうに飾るのかピコロを見ながら考えて決めて、準備して、導入を考えて当日を迎えていました。

幼稚園教諭&保育士の味方ピコロ

今指導をするのなら、まずはどんな壁面にしたいか子どもたちと考えたい。

考えていく中で必要な材料を見つけていく。

壁に同じ作品が並ばなくてもストーリーとして続いていたら良いので、例えば7月は海にしよう!という案が出たら、そこにあるものをそれぞれが探して、違う物を作っても楽しい。

作品を作るのが好きな子には任せて自由に作ってもらい、苦手な子には一緒に考えていきたい。

考えただけでワクワク。

でも、これ実際にやったらすんごいハチャメチャになるかもしれません。

何せ20人以上対1人だからね。理想と現実には差があると思うわ…(笑)

年長組を持っていた時は、型をいくつか作っておいて、その型を元に作る指導をしたこともありました。

もうすぐ一年生という時にはランドセルを背負った自分をイメージして作ろうと、顔・体・手足・ランドセルの型を班ごとに準備しておき、髪の毛や洋服を自分でアレンジする。型を使わずに描きたい子にはそれもOKにしました。 

導入も含めて造形の指導が好き。というか造形が好きだからこそ、独りよがりになりがちかもしれません。心しておかなければ。 

 

造形の勉強をしてきました

先週は色々なお勉強会に行きました。

その中で造形のお勉強会にも行ってきました。

想像していたより高度で、幼児教育にどう生かすかはテンテンテンですがとにかく楽しかった!

午前中は素材についての勉強。

午後のワークではポップアップカードを作りました。

ポップアップカードには色々な構造のタイプがあるんです。

  • 90度均等並行折り
  • 90度不均衡並行折り
  • 180度斜めピラミッド
  • 180度鳥のくちばし
  • 180度斜め箱構造

などなど…。この説明はきっと興味ないと思うので端折りますね(笑)
f:id:tayorako:20190718142455j:image

 

180度斜め折り回転構造でポップアップカード

たくさんの中で気に入った180度斜め折り回転構造を使って作った海&船です。

時間がなくてかなり雑ですが…
f:id:tayorako:20190714120323j:image

畳まれているときは縦になっている黄緑の船。
f:id:tayorako:20190714120329j:image

開くと180度回転して…
f:id:tayorako:20190714120336j:image

横向きになります!
f:id:tayorako:20190714120341j:image

もっと簡単な構造がたくさんあるのにどうしてもこれを使って作りたかった。

つい先日17歳になったばかりの希生に見せたら、笑っていました。←「嬉しいけれど飾る場所が…ごにょごにょ」大丈夫、飾って欲しいとは思ってないよと笑いました。

 

不思議の国のアリスの飛び出す絵本

先生が持っていた絵本が素敵すぎた。
f:id:tayorako:20190714120349j:image

不思議の国のアリスで、トランプたちが襲ってくるシーン。

この本もすごいと思ったのに、もう一冊を見て驚愕!
f:id:tayorako:20190714120356j:image
どうなっているのだ?トランプの向きがバラバラ!
この本、もちろん閉じるのですよ。
こんな飛び出す絵本を見たのは初めて…感動しちゃいました。



まとめ

園による造形・絵画指導は違います。

気になる場合には幼稚園や保育園を見学する時に、飾られている絵を見たり、環境を覗いたりすると参考になると思います。

その園がどんなことを大切に造形指導しているか覗けるはず。

もっと絵を描く子になってほしい、工作して欲しいなぁと思ったら、自分が楽しんじゃうことです。

「こうしなよ」「こうするんだよ」はいらないです。

自分の目で見て、模倣したり自分で考えたりする中でどんどん育っていきます。

園で作ってきたもの、学校で作ってきたものは「え?なにこれ?」と心の中で思っても「素敵ね、何作ったの?」とその子の思いに寄り添ってあげて欲しい。

ある程度の期間飾ったり、保存して鑑賞を楽しめた後は、子どもの意思を確認して処分しても良いと思います。

ある男の子が言っていました。

「うちのかーちゃん、おれの知らないうちに捨てるんだ」

それは悲しいよね…。

自分がされて嫌なことは子どもにとっても嫌なこと。

「大量にありすぎて困ってる」

という声もありそうなので、その場合には宝箱を用意して「ここに入れるものだけとっておこう」と約束し、増えたら代わりに何かを処分。

その際には写真を撮っておくなどすると、心の整理がつきやすいかもしれません。

 

皆と同じを求められていた時代から、一人一人違っていい!の時代に突入しています。

子どもに触れあうわたしたちが、どんな作品も「表現出来たステキなもの」という認識をもっていたいですね。

 

 

 

 

☆やっぱり幼稚園の方が造形の時間が多めかも…

☆趣味で作りました♡